エンブロイダリーのオークス挑戦:距離延長とモレイラ騎手の信頼
桜花賞馬エンブロイダリーがオークスに挑戦。距離延長が鍵となる中、モレイラ騎手のコメントからその可能性を探る。

エンブロイダリーは、第86回オークス・G1(5月25日、東京競馬場・芝2400メートル)に挑む桜花賞馬として注目を集めています。牝馬2冠を目指すこの3歳馬は、美浦・森一誠厩舎に所属し、父アドマイヤマーズの血統を引いています。
先週の追い切りでは、タイセイフェスタ(4歳2勝クラス)の直後を追走し、直線では強めに追われて先着しました。その動きはやや地味に見えましたが、6ハロン81秒3―11秒2というタイムは十分なものでした。
エンブロイダリーの血統と戦績を見ると、跳びがきれいなため、馬群でもまれるような形は本来良くありません。昨年のサフラン賞では5着に敗れていますが、同じような展開でG1を制した前走の桜花賞は大きな価値がありました。美浦での取材でも、「あの馬は強い」と評価する競馬関係者が多くいます。
1600メートルでG1を3勝したアドマイヤマーズを父に持つ血統や、スピード色が強いレースぶりから、2400メートルがポイントとなります。桜花賞の追い切りに騎乗したジョアン・モレイラ騎手は、「ベリーリラックス。コントロールも利きながら前向きさもあった」と頼もしいコメントを残しています。レーゼドラマを除くライバルにとっても未知の距離となるため、操縦性に問題がなければ対応できる可能性は十分です。
今週の取材感触を含めて、エンブロイダリーは有力候補であることに間違いありません。