山形高校野球の新たな挑戦:酒田南・前田力吉丸主将のチーム改革と夏の甲子園への道
酒田南高校の前田力吉丸主将がチーム改革を経て、夏の甲子園出場を目指す奮闘記。

チーム改革の始まり
昨年秋季大会での敗北をきっかけに、酒田南高校野球部は大きな転機を迎えました。前田力吉丸主将(3年)は、当時のチームの状況を振り返り、「自分がいいプレーをしたり、自分が打てたりしたらいいという考えだった」と語ります。しかし、この敗北を機に、チーム全体の意識改革が始まりました。
冬の鍛錬
冬の間、チームは1人1人が自覚を持って練習に励みました。毎日、腹筋と背筋150回に取り組み、体幹を鍛えることで、力の入れどころへの意識が高まりました。この努力が実を結び、打球の飛距離も伸び、ミート力もアップしました。
春の県大会
今春の県大会では、前田主将がミーティングで「もう1度ちゃんとチームのためにという意識を持とう」と熱く訴えました。けがから復帰したエース山中一輝投手(3年)ら投手陣の粘投もあり、準々決勝から3試合連続2ケタ安打をマークしました。前田主将は「前までは自分勝手だったチームも、1人1人がチームのためを思えている」とチームの成長を実感しました。
東北大会での敗北
東北大会では学法石川に逆転サヨナラを許し、3-4で初戦敗退となりました。しかし、ひと冬越してつかんだ手応えは変わらず、チームはさまざまな場面でおこりうることを共有し、声がけをしながら守備練習に力を注いでいます。
夏の甲子園への道
山形大会は10日に開幕します。酒田南の甲子園への道は13日、米沢中央と寒河江工の勝者と対戦からスタートします。前田主将は「自分たちのできることを準備していきたいです」と意気込みを語りました。
酒田南高校野球部は、チーム一丸となって夏の甲子園出場を目指します。彼らの挑戦は、山形の高校野球ファンにとって大きな期待となるでしょう。