2025年のNBAプレーオフは、多くの選手にとって過酷な戦いの場となりました。特にデンバー・ナゲッツのアーロン・ゴードンは、第6戦で左太ももの裏を負傷しながらも、第7戦への出場を決意しました。

ゴードンの決断 ゴードンはMRI検査の結果、ハムストリングのグレード2の肉離れと診断されました。通常であれば数週間の休養が必要なケガですが、ゴードンは中2日の休養を経て先発出場を果たしました。彼は「温めて、冷やして、医師の診察を受けて、高圧酸素カプセルに入ってと、できることはすべてやった。欠場は全く考えなかった」と語り、チームのために戦うことを優先しました。

試合の経過 しかし、肉離れは気合いではどうにもならないものでした。ゴードンは足を引きずりながらも25分出場し、8得点11リバウンドを記録しましたが、彼がコートを降りた時点でナゲッツは21点ビハインドしていました。その後もサンダーが優位を保ち、ナゲッツは敗北を喫しました。

ゴードンの警告 ゴードンは「プレーオフは健康の勝負になっている」と警告しました。過密日程が選手のパフォーマンスに影響を与えていると指摘し、「1日おきに試合が組まれて、7試合を戦うことなくさっさとケリを付ければ休めるのは理解できるよ。でも、今回のように移動の際に中2日を挟むスケジュールを組めば、選手のパフォーマンスはずっと良くなり、試合の質は上がり、大差で決着する試合も減るだろう」と語りました。

シーズン全体の振り返り ナゲッツはレギュラーシーズン終盤にヘッドコーチ交代とGMの事実上の更迭という『政変』に揺れながらも、サンダー相手に『GAME7』まで持ち込む健闘を見せました。ゴードンは29歳という全盛期で迎えたプレーオフで2度のゲームウィナーを決めるなど、個人としては最高のパフォーマンスを見せました。

今後の展望 「まだ終わったばかりだから、シーズン全体を振り返るのはもう少しいろいろ消化してからになるね」とゴードンは語りました。彼はこの試合に勝って、次のシリーズでは最初の何試合かを休んで、それで復帰するつもりだったと明かしました。