パリ世代の台頭

2025年6月のワールドカップ最終予選に臨む日本代表メンバーには、パリ世代の選手たちが多数選出されました。パリ世代とは、2001年以降生まれでパリ五輪出場の年齢資格を満たす選手たちのことです。今回の代表メンバー27人中、14人がこの世代に該当します。

若手選手の活躍

この中には、すでにチームの主軸となっている鈴木彩艶と久保建英も含まれていますが、彼らを除いても12人の若手選手が選出されました。特に注目されるのは、2006年生まれの18歳、佐藤龍之介です。彼はパリ世代どころか、次回ロサンゼルス五輪に出場できる"ロス世代"でもあります。

過去のデータが示すもの

過去のワールドカップを振り返ると、日本代表が好成績を残すためには、直近の五輪に出場した世代の台頭が欠かせないことがデータで証明されています。例えば、2002年大会ではシドニー五輪出場の稲本潤一、明神智和ら、2010年大会では北京五輪出場の本田圭佑、長友佑都ら、2022年大会では東京五輪出場の三笘薫、堂安律らが活躍しました。

森保監督の期待

森保一監督は、今回の若手選手たちに対して以下のように語っています。

「これまで選んでいるコアな選手の壁は厚いと思うが、自分が成長しながら高い壁に向かって、ハングリー精神を持ってチャレンジしてもらいたい」

「これから先のことも見据え、チーム力を上げるためにも勝利にこだわりながら、選手一人ひとりの成長の促しになるように。選手の成長がチームの大きな成長につながるように」

「若い選手、経験の浅い選手が今回多く選出された。今持っている力でも国際舞台で戦っていけるだけの力があると思うが、この活動を通して、さらなる成長をし、経験を積んでもらいたい」

今後の展望

パリ世代の選手たちが、来年のワールドカップでどのような活躍を見せるか、今から楽しみです。特に、藤田譲瑠チマのようなこれまで出場機会が少なかった選手たちが、この機会に鬱憤を晴らすことができるかが鍵となります。