伊藤美誠、卓球世界選手権で銅メダル獲得!復活の軌跡
伊藤美誠が卓球世界選手権女子シングルスで銅メダルを獲得。不振を乗り越え、大舞台で再び輝く姿を紹介。

2025年5月、カタールで開催された卓球世界選手権個人戦で、伊藤美誠(スターツ)が女子シングルスで3位に入り、銅メダルを獲得しました。昨夏のパリ五輪出場を逃した伊藤にとって、このメダルは復活の証となりました。
伊藤美誠の挑戦
24歳の伊藤は、今回で団体戦も含めて10度目の世界選手権出場。シングルスでの初メダルを目指し、徹底した準備を進めました。他の選手よりも早く会場に入り、普段通りのペースで調整を重ねました。大会序盤では実力差の大きい相手に対しても多彩なサービスで攻め、相手の反応や台の感触を確かめながら戦いを進めました。
準々決勝での勝利
メダル獲得を決めた準々決勝では、過去2勝10敗と苦手としていた王芸迪(中国)に勝利。伊藤は「自分の力でつかみ取れた。それが本当にうれしい」と語り、攻撃的な姿勢を貫いて目標を達成しました。
母のサポート
2021年東京五輪で混合ダブルスの金メダルを含む3個のメダルを獲得した後、長く指導を受けたコーチから離れ、腰の不調などもありパリ五輪は無念の代表落選となりました。母の美乃りさんは、練習に気持ちが入らない時期もあったと明かしています。しかし、今大会では母がベンチに入って見守り、伊藤は「いつも通り、自分らしくやれている」と心強さを感じました。
準決勝での敗戦
準決勝では世界ランキング1位の孫穎莎(中国)にストレートで敗れました。徹底した伊藤対策を練ってきた相手を打ち破れなかった落胆を味わいつつも、前向きな気持ちも残りました。「自分の力を出し切れて楽しかった。得たものが多い大会」と充実した表情で話しました。
伊藤美誠の銅メダル獲得は、彼女の復活と新たな挑戦の始まりを象徴するものとなりました。今後の活躍に期待が寄せられます。