栗山英樹と斎藤佑樹が中学野球の未来を切り開く「中学球児応援プロジェクト」
栗山英樹氏と斎藤佑樹氏が「中学球児応援プロジェクト」のアンバサダーに就任。中学野球の存続と発展に向けた新たな取り組みを開始。

プロアマ協働で野球の発展を目指す
2025年6月18日、東京都内で行われた会見で、日本野球協議会は新たにスタートする「中学球児応援プロジェクト」のアンバサダーに、栗山英樹氏と斎藤佑樹氏が就任することを発表しました。
中学野球の現状
新型コロナ禍を乗り越え、プロ野球は昨季年間2668万人という史上最多の観客動員を記録しました。しかし、野球の基盤である中学野球は深刻な状況に直面しています。中体連が発表した昨年の中学軟式野球部員の人数は男女合計で13万3854人。これは斎藤氏が中学校3年生だった2003年の31万3520人と比べると、実に6割近い激減です。
部活動の地域移行
政府は、長時間労働が常態化している教員の負担を低減するため、中学校の部活を地域主体に移行する方針を打ち出しています。スポーツ庁と文化庁の有識者会議は、2026年度から6年かけて、中学校の平日の部活動を学校の外に移すとした最終報告書をまとめました。
栗山英樹氏の視点
前回のWBCで名将として知られるようになった栗山氏は、東京学芸大の出身で、プロ野球選手になる前は教員を志していました。そのため、現在も「周りは教員ばかり」だという栗山氏は、部活動を維持する上での教員の負担や、それを地域に移していく過程の難しさを理解しています。
斎藤佑樹氏の視点
早実高時代に夏の甲子園で優勝投手となり、“ハンカチ王子”の異名で呼ばれた斎藤氏は、中学野球の存続と発展に向けた新たなアイデアを提示しています。
今後の取り組み
日本野球協議会では、2024年6月に中学部活動の支援を最重要課題と位置づけ、プロアマの垣根を超えて何を支援できるかを検討してきました。その第一歩として、11月15日に「全日本野球サミット」を開催し、現場の意見交換や成功体験の共有をスタートします。
結論
栗山英樹氏と斎藤佑樹氏がアンバサダーに就任し、中学野球の存続と発展に向けた新たな取り組みを開始します。プロアマ協働で野球の発展を目指す日本野球協議会の動きに注目が集まっています。