東大のエース渡辺向輝投手（4年＝海城）が18日、自身のX（旧ツイッター）でプロ志望届を提出する意思を固めたことを表明しました。

渡辺は「【プロ志望届に関して】」と題した投稿で、「報道にもありますように、以前から、大学日本代表選考合宿にお声がけいただけるかを一つの基準として考えてきました。そのため、今回の機会を受け、志望届を提出する意思を固めました。私自身、現実的には非常に高すぎる目標設定であると思っております。ただ、その中で僅かにでも可能性があるのなら、悔いのないよう挑みたいと考えております。厳しい戦いになると思いますが、今後も変わらず全力を尽くして頑張ってまいります。どうぞ、温かい目で見守っていただけましたら幸いです」と述べました。

渡辺は元ロッテの渡辺俊介氏を父に持ち、その投球スタイルにも注目が集まっています。海城高3年時に右肩を痛めた経験がありながらも、アンダースローに挑戦し、東大入学後も上投げ、横投げを織り交ぜていましたが、2年春に下手投げへ完全転向。3年秋にリーグ戦初勝利を挙げ、4年春は18番を背負い、第1戦を任されるまでに成長を遂げました。

これまでリーグ戦通算21試合に登板し、1勝9敗、防御率4・34ながら、対戦相手たちも警戒する投手として名を馳せています。今月21～23日に神奈川・平塚で行われる侍ジャパン大学代表選手選考合宿の参加メンバーにも選出され、注目度はうなぎ上りです。

東大からプロ入りすれば、17年ドラフト7位で日本ハムに入団した宮台康平投手以来、7人目となります。自らに課した目標をかなえるために、ドラフトまで猛アピールが欠かせません。