創立120年の伝統校・豊橋東がコールド勝ち!3年生の活躍で愛知大会を制す【2025年全国高校野球選手権】
創立120年の伝統校・豊橋東が愛知大会でコールド勝ち。3年生の活躍が光り、次の試合への意欲を見せた。

豊橋東の歴史と伝統
豊橋東は、明治時代に開校した豊橋高女を前身とし、今年で創立120年を迎える伝統校です。地域では愛知四中~豊橋中~時習館に対する人気校としても知られています。野球部も、筑波大を経て中日ドラゴンズで活躍した藤井敦志選手などを輩出してきました。
今シーズンの成績
今春の東三河地区一次リーグでは1勝3敗と振るわず、二次の順位決定トーナメントへ進むことができませんでした。昨秋も一次リーグを突破できなかったため、この夏にかける思いは強いものでした。
藤城賢監督の信頼
藤城賢監督は、「ここへきて3年生がきちんとまとめてきた。そういうことができる生徒たちだと思っています」と、3年生への信頼を寄せています。
試合のハイライト
この日の試合では、先発した野口雄翔投手(3年)が4イニングを投げ、4回に打たれた二塁打一本のみで無失点に抑えました。その後も、豊橋東の投手陣はしっかりと投げて継投の完封を達成しました。
打線も毎回得点で加点していき、3番藤井吏翔選手(3年)は4打数4安打で二塁打2本、打点3と大活躍でした。4イニングで12安打を放ち、12点をもぎ取りました。
試合後の監督のコメント
藤城賢監督は、試合後選手を集めて「次だね」と声をかけ、3年生を全員出せたことを喜んでいました。「点差が開いたら、余裕を持ってそういう使い方もできますからね」と語りました。
猿投農林の奮闘
猿投農林は農林校という学校の立場上、生徒確保が困難な状況ですが、しっかりとチーム構成ができるくらいの部員を維持しています。昨秋からの新チームも単独で組むことができ、大会に参加してきました。
渡邉健吾監督は、千葉経大付で質の高い野球を経験し、しっかりとした丁寧な指導でチームを育ててきました。昨秋は西三河地区予選で勝つことはできませんでしたが、この春は岡崎商に乱戦の末ながら勝利を果たしました。
SNSを活用した部員募集
渡邉監督は、SNSを活用して部員を募集しています。「特に中学を回って勧誘するということはしていないのですが、猿投農林で、みんな楽しく野球をやっていることを、SNSなどで発信しておくことで、それを見た中学生が関心を示してくれるということで、集まってきてくれています」と語っています。
今後の展望
この日の試合では、チームとしてあまりいいところは見せられませんでしたが、ひたむきに楽しく野球をやっていこうという姿勢は十分に示すことができたのではないでしょうか。コールドの敗戦ではありましたが、秋の新チームへ向けては、十分に価値のある戦いだったのではないでしょうか。