横浜ダービーを制したマリノス、朴一圭の覚悟とJ1残留への戦い
横浜F・マリノスが横浜ダービーを制し、朴一圭の覚悟とJ1残留への戦いを紹介。

2025年7月5日、J1第23節で横浜F・マリノスは同じ街のライバル横浜FCと対戦し、1-0で勝利を収めました。この試合で決勝点を挙げたのは、移籍のためチームを去るアンデルソン・ロペスでした。彼は78分にPKを決め、白熱のダービーを制しました。
朴一圭の覚悟
5シーズンぶりにマリノスのゴールを守る朴一圭は、試合後のインタビューで次のように語りました。
「前半は難しい時間が多かったけど、みんなでしっかり耐えながらゼロで抑えたことが、後半のPKに繋がった。とにかく内容より結果だと、みんな分かっていた。しっかり戦った結果、泥臭いけど勝ちに繋がったのかな」
朴一圭は、大島体制4戦目での初勝利を噛みしめつつも、まだ最下位に沈む現状を認識しています。
次の試合への準備
日本代表が臨むE-1を挟み、2週間後に行われる次節の名古屋グランパス戦に向けて、35歳の守護神はこう覚悟を示しました。
「まだまだ1つ勝っただけで、自分たちの順位が変わるもんでもないし、本当に次が大事。やっぱり、自分たちが本当はもっとやりたいものがあるので。そこを今日は、守備の部分でも攻撃の部分でも出せなかった。だからやっぱそこは、今日勝ったからって、何か俺たちが成し遂げたわけではない。もう1回地に足をつけてから、『もっとやんなきゃいけないよね』っていう、クオリティ、当たり前の基準をしっかり上げられるような作業を2週間やりたい」
サポーターの声援
横浜ダービーの開始前には、一部のマリノスサポーターによる禁止行為が確認され、ファンの入場が遅れました。しかし、朴一圭は誰もいないゴール裏に手を振る仕草を見せ、サポーターの声援がチームを後押ししたと語りました。
「前半あえてエンドを変えてからやったんですけど、やっぱり、あのサポーターを背にした方が守りやすいなっていうか。あの声援はすごい力をもらえるので、それは改めて感じました」
今後の展望
5シーズンぶりに復帰した朴一圭は、優勝争いすべきマリノスを降格の危機から救えるか、今後の活躍が期待されます。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)