遠藤航が語る「ボール奪取の極意」とは?世界で通用する選択肢と、リバプールで磨いた「クレバーさ」

リバプールの日本代表 MF 遠藤航が、「ボール奪取の極意」の一端を明かした。世界最高クラスのボール奪取能力を誇るボランチならではの「流儀」とは?

遠藤航が明かした「ボール奪取の極意」 世界に通用する選択肢、リバプールで磨いた「クレバーさ」

今季からプレミアリーグの独占配信を行っている「U-NEXT」のフットボール公式 YouTube チャンネルに、戸田和幸氏との対談という形で出演。「相手選手へのアプローチのスピードも大事だが、ギリギリのところで『止まる』のがポイント」と語った。

番組では、対談相手の戸田氏から質問を重ねられる形式で、今季のプレーなどについてコメントした。途中出場ながらプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された、2 月 16 日ウルバーハンプトン戦終盤の相手 FW からのボール奪取について問われた遠藤は「簡単にクロスを上げさせないのはもちろんで、もう一段上のレベルというか、自分がボールを奪う、ファウルをもらうというところが大事だと思っている」と話した。

戸田氏から「プレーの強度という言われ方があるが、ああいう場面で強く当たることだけが強度なのか? というのは私も常々考えている」と向けられると、深くうなずきながら言葉を継いだ。

「相手選手に対するアプローチのスピードは大事なんですけど、それは突っ込むという意味ではなくて、最終的には止まっている。相手の目の前、1 メートルというよりも 50 センチ目の前で、最後に止まるアクションをするという感じ」

番組では試合終盤に自陣右サイド深くで相手の攻撃を止めた場面が例示された。激しいコンタクトを経てボール奪取しているようにみえるこのシーンについても、遠藤は「最後までアプローチしてつっこんでいるに見えるんですけど、ぎりぎりのところでちょっと止まっているんですよ」とコメント。「どちらかというと相手が自分に突っ込んできている」と当事者としての感覚を説明した。

このプレーでは遠藤が相手をよく見て、保持するボールにさわったことで、最終的に相手がファウルをおかして自軍ボールとなった。

「ただ足を出すだけじゃなくて、目の前で止まることで、相手が何をするかを見極められるようにする。そういうクレバーさが、ボールをファウルせずに奪う上では大事」

瞬間的な攻防であっても、最後の最後まで観察、判断を重ねて、取るべき選択肢をアップデートし続ける。淡々と飾り気のない言葉で語ったが、世界最高クラスのボール奪取能力を誇るボランチならではの「流儀」に、聞き手の戸田氏も何度も深くうなずいていた。

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