久保建英が語る敗戦の悔しさと責任感 北中米W杯アジア最終予選での反省点
日本代表の久保建英が北中米W杯アジア最終予選での敗戦を振り返り、自身のプレーに責任を感じたことを語った。

2025年6月5日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第9節で、日本代表はオーストラリアと対戦し、0-1で敗れた。すでに本大会出場を決めていた日本代表だが、敵地パースでの試合では苦戦を強いられた。
試合の流れを打破するため、64分から途中出場した久保建英は、敗戦後に天を見上げて茫然とした。「ラストプレーで決められてしまったのは、すごい悔いが残るというか、後味悪いゲームだった」と試合を振り返った。
久保が特に悔やんだのは、80分の好機を逃したプレーと、失点のシーンでの自身の判断だ。80分のプレーでは、相手を翻弄し、利き足とは逆の右足でシュートを放ったが、わずかにゴール右に外れた。「めちゃくちゃ余裕があったから、あれは決めきれないとダメだなと。今日の結果を考えても、あれが決まっていれば引き分けだったんで。決まっていれば、焦る必要はなくなって、失点のシーンも生まれなかったかなと個人的には思ってるので。すごく責任を感じています」と語った。
また、失点のシーンでは、アジズ・ベヒッチのシュートを防ぎに行ったが、わずかに間に合わなかった。「クロスがいいボールだったら(守備陣が)防げたと思いますし、あそこに落ちてしまって、僕ももしかしたら滑れたかもしれないですし、滑らなくても間に合うという判断で滑らなかったのはちょっと後悔している。僕の足の速さを過信したというか、本来だったら滑るべき場面だと思うんですけど」と反省の弁を続けた。
試合前日に24歳になった久保は、招集外の堂安律に代わって10番を背負った試合で、悔やまれる結果となってしまった。停滞した流れを打破する役割は果たしたものの、チームの勝利には至らなかった。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)