京口絋人の引退表明とボクシング人生の軌跡
元世界2階級制覇王者の京口絋人が引退を表明。ボクシング人生の思い出と今後の展望を語る。

2025年7月2日、元世界2階級制覇王者の京口絋人(31=ワタナベ)が自身のYouTubeチャンネルで現役引退を表明しました。3月13日に東京・両国国技館で行われたWBO世界フライ級タイトルマッチでアンソニー・オラスクアガ(米国)に0―3で判定負けし、3階級制覇の夢は叶いませんでした。京口は直後に「自分の中で引退というのは決めていた」と説明しました。プロ通算22戦19勝(12KO)3敗という成績を残しました。
思い出に残る試合
京口は一番思い出に残る試合として、2017年7月23日のホセ・アルグメド(メキシコ)戦を挙げました。この試合でIBF世界ミニマム級王者に3―0で判定勝ちし、プロ8戦目での戴冠を果たしました。「夢がかなった瞬間って人生で1回やと思う。自分の中で漠然とした夢で、かつ子供の頃からの大きな夢がかなった瞬間だった」と振り返りました。
格闘技への思い
京口は格闘技への印象についても熱く語りました。「格闘技に良い印象を持たれてない方もたくさんいると思う。野蛮じゃないよというのは知ってもらいたい。格闘技の素晴らしさを知ってもらいたいという思いで、このYouTubeもやってきた」と述べました。
今後の展望
トレーナー業については「しないっすね。現時点では」としながらも、「後輩で頑張ってる選手もいるし、サブセコ(ンド)でサポートしていきたい。引退したらセコンドライセンスは取りたい」と希望を明かしました。「この先50年ぐらい人生があるかもしれないし、より良い人生にしたいと思う。丈夫な体に生んでくれた親に感謝ですし、それを犠牲にしてまでボクシングという覚悟はなかった。ここでグローブをつるすのが幸せなことかと思う」と語りました。
締めくくり
京口は「素晴らしいボクシング人生だった。ボクシング最高」と締めくくり、現時点で引退式の予定は決まっていないとしました。