ブラッド・ピットのF1挑戦:本物のレーサーとしての成長と挑戦
ブラッド・ピットがマクラーレンのF1マシンをドライブし、本物のレーサーとしての成長を遂げる様子を紹介。

ブラッド・ピットのF1挑戦
ブラッド・ピットは、大ヒット映画『F1/エフワン』で主人公のレーサー、ソニー・ヘイズを演じたことで知られています。劇中で実際にマシンを走らせた彼は、先日マクラーレンの本物のF1マシンをドライブする機会を得ました。その舞台裏を記した動画がF1公式YouTubeで公開され、話題を集めています。
F1マシンの迫力
ピットは劇中でF1マシンの走行シーンを担当するべくトレーニングを積みましたが、撮影で使われたマシンはFIA F2車両をベースにF1風のモディファイが施されたものでした。F1マシンとなるとそのパワーは段違いです。ピットは「APXGP(劇中でソニーが所属したチーム)のクルマはF2マシンの延長線上にあるもので、カメラだけで100kgあった。だから今回の走行は冒険になる」と語りました。
ノリスからのアドバイス
F1アメリカGPの舞台である、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズにやってきたピットは、まずはノリスが運転するロードカーの助手席に乗りコースをチェックしました。縁石の乗り方や、ギヤを何速に入れるかなどレクチャーを受けた後、ノリスから詳細なアドバイスを受けました。
エンジニアとのミーティング
ノリスからのアドバイスを受けた後、ピットはエンジニアたちとミーティングを行いました。ブレーキングやシフト操作に関する本格的な話し合いとなり、チームからも「もう本物のレーサーだね」と言われていました。
走行の様子
オンボード動画で最終チェックを行なった後、ピットはついにコースイン。ピットアウト時にアンチストールに入ってしまうハプニングもあったが、その後は順調に走行しました。特にバックストレートでは全開。プッシュラップを行なってガレージに戻りました。
反省と成長
「2、3、4コーナーでは勇気がいるな」と語ったピット。そこはF1ドライバーであればアクセル全開で通過する区間であり、「そこに近付きもしてない。次の5周で行ける気はしない」と苦笑しました。その後、自身のオンボード映像をエンジニア陣とチェックして振り返り、ブレーキングポイント自体は良いものの、もう少しブレーキを強く踏むようアドバイスされていました。
最後の走行
残された走行はラスト1回。「ああ、5周しかないからね。実際には(インラップ、アウトラップを抜いたら)3周か」とピットがつぶやくと、撮影していたスタッフが「Three laps is a lifetime(3周は死ぬほど長いぞ)」と劇中でのピットの台詞を引用すると、ピットは「そうだ、3周は死ぬほど長い。言われちゃったよ(笑)」と笑っていました。
挑戦の終わり
2回目の走行に向けて必要なものは「“タマ”(度胸)だよ」と話していたピット。無事に2度目の走行も終え、チームへの感謝の言葉を述べた後、ヘルメットを脱ぎながら「もう一回走りたくなるよなあ?」と興奮気味に言い放ちました。
最後の言葉
「“タマ”を出しきれなかった。せいぜい一個半ってところだ」と悔しがるピット。しかし、彼の成長と挑戦は、本物のレーサーとしての証であり、今後の活躍が期待されます。