侍ジャパンのエースが魅せる女子野球の真髄:キム・ラギョンの挑戦と学び
韓国女子野球のエース、キム・ラギョンが侍ジャパンに挑戦し、学んだこととその感動を語る。

キム・ラギョンの日本挑戦
キム・ラギョンは、韓国女子野球のエースとして知られる投手で、今季から埼玉西武ライオンズレディースに加入しました。彼女は2022年に初めて日本に挑戦し、実業団チームのアサヒトラストに入団しましたが、初戦で右肘を故障し、トミー・ジョン手術を受けることになりました。その後、2年を超える長いリハビリ期間を経て、昨夏以降、再挑戦の機会を探していました。
ライオンズレディースへの加入
自身の投球や打撃の映像を日本の複数チームに送り、興味を持ってくれたのがライオンズレディースでした。大学の教職課程の合間を縫って、日本でトライアウトを受け、さらにオンラインで面談を10回以上重ね、今年2月末に入団しました。ここまでわずか3か月ほどですが、濃密な時間を過ごしてきました。
里綾実投手との出会い
特に感謝しているのが、日本女子代表のエース、里綾実投手との出会いです。高校1年だった2016年、韓国・プサン近郊のキジャンで女子ワールドカップが行われました。韓国代表の一員として出場していたキム・ラギョンは、日本を優勝に導いた里に目を奪われました。「その時はお話できなかったんですけど、うわあ、カッコいいと思って。日本に行きたいという夢を作ってくださったんです」。
里綾実投手からの学び
35歳になる大先輩との出会いは「印象的なことばかりでした」と、真剣な目で振り返ります。「年齢を重ねても、意思があれば野球はできるのを示してくれました。近くに来てもっと尊敬できるようになりましたし、いつもめっちゃ本気なので。チャレンジする意識を学びたい」。里は世界の女子野球を代表する投手という座にも安住せず、今季はカナダの男子独立リーグに、初めての女子選手として加入。チャレンジを続けています。
キム・ラギョンの今後の目標
キム・ラギョンは、里綾実投手のような存在になることを目指し、日本の野球スタイルを学びながら、自身の技術を磨いています。彼女の挑戦は、韓国と日本の女子野球の架け橋となることを期待されています。