高校野球7回制導入に96%のファンが反対!甲子園のドラマが消える?
高校野球の7回制導入に対するファンの声を調査。96%が反対し、甲子園の伝統的なドラマが失われる懸念が浮き彫りに。

ファンの声が明らかに
高校野球の「7回制」導入について、日本高野連は5月21日の理事会で全国の加盟校や一般のファンにアンケートを実施することを決定しました。今月中旬から調査が始まり、12月までに方向性を決める方針です。スポニチアマチュア野球取材班が高校野球ファンの声を聞いたところ、大多数が「反対」という結果でした。
反対意見の理由
217人中、賛成8人、反対209人で実に96.3%が反対でした。反対意見の主な理由は以下の通りです:
- 8、9回のドラマが失われる:30代女性は「8、9回に起こったドキドキするドラマは数え切れない。本当に野球を知っている人が7回制を進めようとしているのか…疑問に思う」と述べています。
- 選手への影響:50代男性は「来年から実施すれば“去年までは8回があったのに…”と選手たちが思うはず。かわいそうな世代を生んでしまう」と懸念しています。
- 大学野球への対応:20代男性は「高校野球で9回制を経験していないと大学で野球部に入った時に(9回制に)対応できない」と指摘しています。
プロ球団のスカウトも反対
1イニングでも多く選手の姿を視察したいプロ球団のスカウトも「断固反対」ときっぱりでした。
歴史的なドラマの重要性
100年を超える高校野球の歴史には、数々の終盤逆転のドラマが生まれてきました。1998年夏の甲子園準決勝では、松坂大輔がエースだった横浜が明徳義塾(高知)を終盤の8、9回に7得点して大逆転し、甲子園春夏連覇につなげました。
今後の展開
9月に滋賀で開催される国民スポーツ大会では7回制の試験的導入が決まっています。しかし、これだけ反対意見が多いのは、高校野球の伝統的なドラマが失われる懸念があるからでしょう。今月中旬から始まる調査結果に注目が集まっています。