【2025年プロ野球セ・パ交流戦】歴代MVPから見る今年の注目選手と勝負の行方
2025年プロ野球セ・パ交流戦の歴代MVPを振り返り、今年の注目選手と勝負の行方を徹底分析。

歴代MVPから見る今年の注目選手
2025年で20回目を迎えるプロ野球セ・パ交流戦が6月3日に開幕しました。対戦相手が変わり、流れも変わる約3週間の熱き戦いを思う存分楽しむために押さえておくべきキーポイントを一挙紹介します。
投手はMVPを受賞しにくい?
昨年は、現役ドラフトで移籍1年目の水谷瞬(日本ハム)が元同僚の近藤健介(ソフトバンク)を抑え、交流戦首位打者&MVPを受賞しました。水谷はこの大活躍で一気にスターダムを駆け上がりましたが、新鋭が交流戦MVPに輝くケースは非常にまれです。過去の受賞者を振り返ると、岡本、村上宗隆(ヤクルト)、山本由伸(当時オリックス)と侍ジャパン組が並び、それ以前もレジェンドがズラリとそろいます。
今季の注目投手
まずは日本球界で別格の投球を続ける西武の今井。軽く投げて150キロ台を計測するだけでなく、5月24日の登板ではピンチで159キロと160キロを連発し、スラッターも決めきりました。ここぞの場面でギアチェンジできるため、今季は得点圏被打率.031(32打数1安打)と圧倒しています。
さらに、防御率1点台のリバン・モイネロ(ソフトバンク)、ケイ、ジャクソン(共にDeNA)のほか、阪神の才木、村上頌樹、ジョン・デュプランティエに注目です。
注目打者
今や注目打者はセ・リーグに多いと語るお股ニキ氏はセの3人に注目します。ひとりはリーグ首位打者を争う来日1年目、サンドロ・ファビアン(広島)です。私が以前から指摘する日本球界に適したスイングである、『バットを寝かせた構えからの横振り』ができています。
そして、本塁打数で1位を独走する佐藤輝、打点ではその佐藤輝と1位を争う森下の阪神勢にも注目です。今季の森下と佐藤輝は、コンビとして考えると球史に名を残すレベルです。
勝負の行方
今年は投手がMVPを受賞するのか? それとも、やはり野手なのか? 〝新・交流戦男〟の座をかけた真剣勝負を期待したい。