B.LEAGUE 2024-25シーズン外傷・障害レポート:改善と新たな課題
B.LEAGUEが2024-25シーズンの外傷・障害レポートを公表。B1の改善とB2の新たな課題が浮き彫りに。

2025年8月19日、B.LEAGUE理事会後のメディアブリーフィングで、島田慎二チェアマンが株式会社ユーフォリアと共同で実施した外傷・障害調査の結果を発表しました。このレポートは、2024年9月30日から2025年5月27日までのB1・B2全38クラブのデータを基に作成され、信頼性の高い情報を提供しています。
調査結果の概要
- 外傷・障害の発生件数: 482件(前シーズン比499件から減少)
- 試合中の発生件数: 393件
- 練習中の発生件数: 89件
カテゴリー別の傾向
- B1: 1クラブ平均11.2件(前シーズン比13.0件から減少)
- B2: 15.2件(前シーズン比増加)
障害の種類
- 足関節捻挫: 83件(前シーズン比117件から減少)
- 大腿・下腿の肉ばなれ・筋断裂: 64件(前シーズン比39件から増加)
選手の出場可能率
- 全体: 90.8パーセント
- B1: 91.8パーセント
- B2: 88.9パーセント
外国籍選手のリスク
- シーズン開幕直後1カ月の怪我発生率: 18.42パーセント(前シーズン比26.27パーセントから減少)
今後の課題
- 足関節捻挫の再受傷率: 13.7パーセント
- 脳振盪の件数: 増加傾向
島田チェアマンは、「データに基づいて怪我のリスクを減らす取り組みを続けることで、選手の稼働日数を増やし、リーグ全体の競技力を高めたい」と強調しました。
全体の件数減少は前進を示す一方で、B2における発生増加や肉ばなれの増加は新たな警鐘でもあります。このレポートは、リーグが次に取り組むべき課題を明確にし、競技環境の改善に向けた指針として活用されるでしょう。