北野颯太の新たな旅立ち:C大阪からザルツブルクへ
C大阪の北野颯太がザルツブルクへの移籍を控え、最後の試合で2アシストを記録。香川真司の道を歩む決意を表明。

北野颯太のC大阪でのラストマッチ
2025年6月1日、明治安田J1リーグ第19節でC大阪は清水に4―2で快勝しました。この試合は、オーストリア1部ザルツブルクへの完全移籍が決定的となったFW北野颯太(20)にとって、C大阪での最後の試合となりました。北野は惜別の2アシストを記録し、クラブのレジェンドであるMF香川真司(36)の道を歩む決意を示しました。
試合のハイライト
北野は試合開始早々にPKを失敗するなど、ドタバタしたスタートを切りましたが、後半には2連続アシストを決め、チームの勝利に貢献しました。特に後半9分と25分のアシストは、プロ入り後に磨き上げたターンから生まれたもので、北野自身も「新たに自分の成長したところ」と語りました。
惜別セレモニー
試合後、北野は場内一周を行い、Mr.Childrenの「終わりなき旅」を選曲しました。この曲は、15年前にC大阪からドルトムントへ移籍した香川真司も使ったもので、北野は香川に憧れを抱いていることを明かしました。
今後の展望
北野は「行ってきます!」とサポーターに向けて最後の言葉を残し、C大阪で培った技術やハードワークをザルツブルクで活かすことを誓いました。移籍早々に結果を出した香川のように、まずはクラブW杯で世界を驚かせたいと意気込んでいます。
北野颯太へのインタビュー
主将マークについて
「試合前のミーティングで(田中)駿汰くんから渡された。初めて?もう余裕で初めてです。気にしすぎないでおこうとは思っていましたけど前半は特に硬かった。でも身が引き締まる思いでした」
試合を振り返って
「一生忘れることがない日。試合前も試合中も試合が終わってからも僕の応援歌をずっと歌ってもらった。改めて“このチームで良かった”と思います」
高橋仁胡に助けられたこと
「本当にホッとしました。まさか仁胡に助けられるか、と(笑い)。でも感謝しないといけないですね」
海外挑戦始まる
「今までは実感湧かなかったけど、今はすごい楽しみです」
高橋仁胡のJ1初ゴール
U―20日本代表DF高橋仁胡(19)がJ1初ゴールで北野の花道を“アシスト”。北野がPKを失敗したが、その流れで得たCKを頭で合わせました。身長1メートル73と小柄なだけに「珍しいですね。そこ(頭)かと。チームの力になれるように頑張ってきた。いろんな感情が湧くけどうれしいというのが一番」と笑いました。バルセロナのアカデミーで育ち、昨夏加入。今季はレギュラーの地位を確立した若きDFがチームを支えていきます。