FC東京DFバングーナガンデ佳史扶、383日ぶりの復帰で勝利を飾る
FC東京のDFバングーナガンデ佳史扶が383日ぶりに復帰し、天皇杯2回戦で勝利を収めました。

バングーナガンデ佳史扶の復帰戦
FC東京がJ3の金沢を下し、天皇杯3回戦に進出しました。昨年6月のU-23日本代表の米国遠征で負傷離脱したDFバングーナガンデ佳史扶は、昨年5月31日の鳥栖戦以来、383日ぶりの先発復帰を果たし、前半45分間出場しました。復帰戦を勝利で飾ったバングーナガンデは、試合後、「プレッシャーや緊張が少しあったが、絶対に勝ちたいというのがチームとしても個人としても目標だったので、そこにフォーカスしてピッチに立って戦った。最低限の結果を得られて良かった」と安どした表情を浮かべました。
負傷期間を振り返る
バングーナガンデは、「大体、足のもも前の付け根あたりをけがしていた」と離脱期間を振り返りました。1年もの期間を「(こんなに空いたのは)人生で初めてだったので、なかなか強くなりました」と語りました。また、「本当にいつ治るのか分からないようなけがだった。一日一日が自分の中で試行錯誤の連続。考えることや、いろいろやることが多くて今1年経ってみれば、感覚的にはあっという間だったなという感じ」と話しました。
リハビリ期間を乗り越えて
合流直前を前に、再び離脱してしまうこともあったバングーナガンデは、「(昨年は)自分との向き合い方が難しかった。年が明けてからは、今できることに集中しようと(気持ちが)切り替わった」とリハビリ期間を乗り越えたことを明かしました。「落ち込む時もありましたけど、結局(前に)進むしかない。ピッチに立つことを目標に、1年間、合流直前でけがしてしまったりも何回かあったけど、とりあえず一つ目標はクリアできたので、こうやって(また)少しずつクリアしていきたい」と誓いました。
今後の目標
リーグ後半戦に向け17位から巻き返しを図るチームの力になる決意も語りました。「楽しみですし、今日の試合ですごくやれるなという、そういうプレーができるなという自信はついたので、より練習でトライしていき実戦でやれたら」と見据えました。左サイドバックが主戦場の背番号6。今後に向けて「自分にしかないと思う武器はある。チームとしても個人としても、勝ちが一番欲しいので、それに直結するプレーを磨いていきたい」と力を込めました。
松橋監督の評価
松橋監督も「ミーティングで佳史扶の顔を見て、ちょっともうグッとくるものがあった」と復帰を喜び、「彼が良いスタートを切れたと思いたい。それに匹敵するプレーはしっかりできたかと思う」と評価しました。