【バドミントン】日立情報通信エンジニアリング、熱戦の果てに歴史的初優勝! 全日本実業団2025男子決戦レポート
第75回全日本実業団バドミントン男子決勝で日立情報通信エンジニアリングがNTT東日本を破り初優勝。ダブルス死闘からシングルス逆転劇まで、熱戦の全容を徹底解説。



ダブルス激闘が決勝戦を熱くする
霜上/野村組が流れを決定
日本代表選手同士の第1ダブルスは、NTT東日本・山下/緑川の強力スマッシュに対し、日立組が粘りのレシーブで対抗。14-21で落とした第1ゲームから、霜上/野村がネットプレーの精度を向上させ、逆転のトリプルゲーム制覇。特に第3ゲーム終盤の7ポイント連取は会場を沸かせた。
第2ダブルスで反撃受ける
勢いに乗る日立勢だったが、松居/玉手組が柴田/山田組に19-21,14-21で敗北。NTT東日本のシングルス戦略が機能するかに見えた局面で、日立の若手選手が劇的な反撃を見せる。
シングルス陣の底力が勝敗を分ける
野田統馬の衝撃デビュー
全日本総合王者・田中湧士を相手に、21-13,21-15のストレートで下した野田選手。コートカバー率85%を記録したフットワークが相手のリズムを完全に崩した。
牧野桂大の逆転劇
18-21で第1ゲームを落とした牧野選手が、第2ゲーム19-19のデュース勝負で粘り勝ち。最終ゲームでは武井凜生の強打をレシーブ成功率78%で凌ぎ、チームに栄冠をもたらした。
戦術分析と今後の展望
データが語る勝因
- ネット前勝率:日立62% vs NTT東日本54%
- ラリー継続率:平均9.2回(日立) vs 7.8回(NTT)
- サービスエース:日立7本(全試合合計)
大嶋監督は「選手のメンタルコントロールが最大の武器」と語り、国際大会での活躍に期待を寄せた。次期大会では新加入の高校生エース・小林颯真の起用が注目される。