田中希実、史上初の6連覇達成!1500mと5000mで世界選手権代表に
田中希実が日本選手権で史上初の6連覇を達成し、1500mと5000mで世界選手権代表に選ばれました。

2025年7月6日、東京・国立競技場で行われた陸上日本選手権最終日。女子1500メートル決勝では、田中希実(25=ニューバランス)が同種目最長の6連覇を飾り、4日の5000メートルと合わせて2種目での世界選手権出場権を獲得しました。
田中はスタートから前に出て、徐々にペースを上げて独走。2位に5秒以上の差をつけてフィニッシュしましたが、タイムは4分4秒16にとどまり、自身の持つ日本記録(3分59秒19)に及ばなかったことが悔しい結果となりました。
「1人で(独走して)日本記録を出すぐらいで、やっと世界と肩を並べた時に生き生きと走れる」と語る田中。4日に4連覇を成し遂げた5000メートルで手応えをつかんでいたものの、ウオーミングアップの段階から動きがはまらなかったといいます。
5日のダイヤモンドリーグでは1500メートルと5000メートルで世界新記録が誕生。常に海外を意識している田中にとって、その差を痛感する結果となりました。
世界選手権の舞台は国立競技場。2カ月後に同じ舞台に帰ってくる田中は、「6連覇では皆さん(観衆)が“おおーっ”とならなかった。アッと言わせる走りをしたい」と意気込みを語りました。悔しさを糧に、また挑戦する田中希実の活躍に期待が寄せられます。