阪神タイガースの伝説的ファン「タイガースばあさん」の物語
阪神タイガースの熱狂的ファン「タイガースばあさん」の物語。戦地からの手紙を通じて、彼女の情熱と功績を振り返る。

タイガースばあさんの物語
阪神タイガースの創設時から甲子園球場に通い続けた熱狂的な女性ファン、田野ゑいさん、通称「タイガースばあさん」。彼女は選手たちにごちそうを振る舞い、住まいを提供するなど、チームを支える存在でした。最近、出征した選手が戦地から彼女宛てに送ったはがきが見つかり、その人物像に迫りました。
戦地からの手紙
松下繁二選手が戦地から送った軍事郵便はがきには、当時の厳しい状況や「タイガースばあさん」への感謝の気持ちが綴られていました。手紙の中では、阪神タイガースの優勝を祈る言葉もあり、彼の野球への情熱が伝わってきます。
タイガースばあさんの功績
田野ゑいさんは財産家で、タイガースの選手たちの面倒をよくみていました。若林忠志、藤村富美男ら選手を自宅に呼んで、すき焼きを振る舞ったり、借家を提供したりと、チームの有力な後援者としての役割を果たしました。
戦後の活躍
戦後、田野ゑいさんの孫・浜子は南海(現ソフトバンク)の外野手・堀井数男と結婚し、「南海ばあさん」として大阪球場に足しげく通うようになりました。彼女の情熱は、次の世代にも引き継がれていきました。
結び
阪神タイガース創設90周年、戦後80年の節目に、田野ゑいさんの情熱と功績を振り返ることで、彼女の存在がチームにとってどれほど大きなものであったかを改めて感じることができます。