駒澤大・桑田駿介、ホクレンディスタンスチャレンジで自己ベスト更新ならずも成長の兆し
駒澤大の桑田駿介がホクレンディスタンスチャレンジで自己ベスト更新を目指すも、中盤以降の課題が浮き彫りに。今後の成長に期待がかかる。

桑田駿介、ホクレンディスタンスチャレンジで奮闘
駒澤大学の桑田駿介(2年)は、7月19日に開催されたホクレンディスタンスチャレンジ第5戦・網走大会(北海道網走市)の男子5000mB組に出場。自己ベスト更新を目指してレースに臨んだが、13分44秒50のシーズンベストで終わり、目標を達成することはできなかった。
レースの流れと課題
レース前、大八木弘明総監督からは「三浦龍司(SUBARU)の後についていけば、自然と自己ベストにつながる」との指示を受けていた。桑田はその指示通り、三浦の背中を見て走り、中盤までは順調に進んでいた。しかし、3500m以降、徐々に三浦との差が広がり、後半に失速してしまった。
桑田はレース後、「3500mまではよかったんですが、それ以降、徐々に離れてしまって...。三浦選手についていけたら自己ベストが出たと思うんですけど、そこまでいくことができず、本当に悔しいです」と語った。
今シーズンの課題
今シーズン、桑田は後半の走りに課題を抱えている。5月のゴールデンゲームズinのべおか5000mでは14分00秒02、6月1日の日体大記録会5000mでは13分50秒63と、思うような結果を出せていない。
大八木総監督も「3000mまではいいんだけど、3500mで三浦と離れたあと、最後に上げていくことができれば自己ベストに近いところまで行けたと思うんだけど、逆にどんどん下がってきてしまった。練習がきちんとできているので走れないわけじゃない。自分に甘いのか、気持ちの弱さが出てしまうのか、物足りないですね」と指摘している。
今後の期待
練習では先輩たちに負けないくらいいい走りをしており、消化率も高い。Ggoatに所属する先輩たちからは「自分たちと一緒に練習しているんだから13分30秒は切れるだろう。それが切れないのは桑田自身に何か欠点があるんじゃないか」といった厳しい声も聞かれる。
桑田は「練習はできているんですけど、中盤からラストのところで、なかなか粘ることができないレースが続いてしまって...。やってやるという気持ちはあるんですけど、その気持ちに体が連動しないんです。気持ちという面でまだまだ弱いのかなと思いますが、結果が出ないのはもどかしいです」と苦悩を語った。
大八木総監督は「Ggoatのメンバーは、みんな日の丸をつけて走る選手。一緒に練習をしても、試合で結果を出さないと誰も評価しないんですよ。厳しいし、大変だけど、世界を目指す以上、練習だけできても、結果に結びつけないと意味がない。桑田は、苦しんでいるけど、大学にいる間は試練が続くと思いますね」と厳しい表情で語った。
桑田駿介の今後の成長に期待がかかる。