鈴木唯人、フライブルクでの新たな挑戦と成長への期待
日本代表MF鈴木唯人がフライブルクに加入し、新天地でのプレーに手応えを感じている。彼のポジションやチームへの適応、成長への意欲について詳しく紹介。

日本代表MF鈴木唯人が、新たな挑戦の場としてフライブルクに加入し、早くも新天地でのプレーに手応えを感じている。現在23歳の鈴木は、2023年夏に清水エスパルスからブレンビーへ完全移籍し、デンマークでの1年目は11ゴール10アシスト、2年目は13ゴール7アシストと、安定した決定力を示してきた。
今月半ばにフライブルクへ合流した鈴木は、オーストリアキャンプ中に地元メディアのインタビューに応じ、「昨季はどうしても来たかったのですが、ブレンビーとの交渉がまとまらず、残念でした。だからこそ、今こうしてここに来られて本当にうれしいです」と、1年前から移籍を熱望していたことを明かした。
鈴木は自身のポジションについても語り、「一番好きなのは10番ポジション(トップ下)でプレーすることです。でも、このチームには典型的な10番タイプの選手がいるわけではないので、みんな“9.5番”と呼んでいますね。とにかくチャンスを作り、ゴールをアシストし、ハードワークして、チームの力になりたい。それに加えて、自分でもゴールを決められたら、それは僕にとって“ご褒美”のようなものです」と述べた。
さらに、鈴木は来年のワールドカップ出場を夢見ているが、「まずはチームにしっかりと溶け込むことが大事です」と語り、いまは新天地でのプレーに集中している。「それができれば、ブレンビー時代と同じようなスコア(得点やアシスト)も狙えると思います」と自信をのぞかせた。
鈴木は、現在移籍報道が絶えない堂安律との関係についても触れ、「律くんとは代表でも一緒でしたし、フライブルクは本当にいいチームで、素晴らしいクラブだと教えてくれました。彼とはとても仲がいいです」と語った。また、「1年後には、必ず少しはドイツ語が話せるようになっていたいですね。そして、チーム内で、ピッチでもそれ以外でも友達ができたらいいなと思います」と続けた。
鈴木はフライブルクのユリアン・シュスター監督の指導にも好印象を持っており、「ユリアン・シュスターが、ビデオセッションで僕のプレーを分析してくれて、どこを伸ばしていきたいかを説明してくれました。まだ1週間しかいないのに、すでに多くを学ばせてもらっています。律くんがここでどんどん成長して、良いプレーをしているのを見ているので、僕も同じような成長ができたらと思っています。だからこそ、この移籍にはすごく良い感触があります」と語った。
最後に、鈴木は「フライブルクの試合はほとんど全部見てきました。スタジアムにはまだ行けていなかったのですが、だからこそ、最初のホームゲームが本当に楽しみです」と、新たな舞台での活躍に期待を寄せた。