阪神タイガースの魅力と歴史:石坂浩二が語る猛虎愛と大学野球の原点
俳優・石坂浩二が阪神タイガースへの愛と大学野球の原点を語る。1985年の日本一やチームの魅力に迫る。

阪神ファン歴70数年、石坂浩二の猛虎愛
俳優の石坂浩二さんは、70数年にわたる阪神タイガースのファンとして知られています。そのきっかけは、7歳の時に観戦した大学野球の早慶戦でした。慶応大学の別当薫選手のプレーに一目惚れし、翌年彼が阪神タイガースに入団したことで、そのままタイガースを応援し続けてきました。
1985年の日本一
石坂さんにとって最も思い出深いのは、1985年に阪神タイガースが初めて日本一になったことです。試合の詳細はあまり覚えていないものの、当時の黄金時代を築いた最強ライオンズを倒した喜びはひとしおでした。
巨人に対するアンチの要素
すべてのタイガースファンに共通するアイデンティティには、ジャイアンツに対するアンチの要素が含まれていると石坂さんは語ります。巨人には負けたくない、カウンターパートとして並び立たなければいけないという意識が強く刻み込まれているのです。
若手選手の育成
阪神タイガースは、若手選手の育成をチーム編成の中心に置いています。FAで選手を獲得することもありますが、勝利だけにこだわらず、敢えて積極的な補強をしない姿勢が石坂さんの好きなところです。
江戸っ子のような「粋」
大阪のチームでありながら、江戸っ子のような「粋」が根付いていることが、ファンを惹きつける魅力だと石坂さんは感じています。今年のチームも球団OBが監督を務め、ドラフトで指名した若手選手を打線の中心に据えていることで、親近感が湧くそうです。
今後の期待
石坂さんは、阪神タイガースが創設100周年を迎える前に、ぜひ3度目の日本一を見せてほしいと願っています。戦力の充実した今年は、そのチャンスだと考えています。
取材・文/鵜飼克郎、田中周治 ※週刊ポスト2025年5月30日号