欧州での躍進を支えた個人分析:奥抜侃志のJリーグからドイツ2部への挑戦
奥抜侃志がJリーグからドイツ2部へ移籍し、個人分析を通じて成功を収めた背景を紹介。桝谷至良氏のサポートと選手の努力が光るストーリー。

欧州移籍の夢と現実
多くの日本人サッカー選手が欧州移籍を夢見る中、現地でパフォーマンスを最大限に発揮するためには、技術や戦術理解だけでなく、現地やチームへの適応が重要です。現在ドイツ2部マクデブルクでアナリストを務める桝谷至良氏は、日本人選手のプレーを細かく分析し、個別のアドバイスを送ることで、代表に初選出された若手の好パフォーマンスを支えました。
奥抜侃志の挑戦
ポーランドのグールニク・ザブジェからドイツへ来た奥抜侃志は、サッカーの違いに戸惑うことも少なくありませんでした。持ち味を出そうにも、どうにもかみ合わない。感覚を合わせるために、奥抜は桝谷のもとに足しげく通っていたといいます。
桝谷至良氏のサポート
「毎試合後に映像でオフ・ザ・ボールの動きやファイナルサードでの仕掛けのシーンについてフィードバックしてほしい」とお願いされ、ハーフタイムでも毎回自分のところに来て、「プレスをどうすればいいか」「どこに抜け出したらいいか」など熱心に聞いてきました。すごい向上心を持ちながらやっていて、試合にも出ていました。結果も良く、前半戦だけでカップ戦含めて4得点2アシストをマークしていました。
日本代表初選出
この2023-24シーズンの10月には森保一監督から初めて日本代表にも招集されました。ニュルンベルクのオラフ・レッベSD(スポーツ・ディレクター)も「彼にとって、そしてクラブにとっても素晴らしい証明になったと思います。(奥抜)侃志がこのクラブで自分の道を見つけ、加入からすぐに貴重な戦力となってくれたことの表れです」と喜びのコメントを残していました。
個人分析の重要性
桝谷氏は、元日本代表キャプテン・吉田麻也の個人分析の経験に自信を持ち、本格的にドイツで就活を始め、ニュルンベルクで通訳兼アナリストとしてキャリアをスタートさせました。「麻也さんの個人分析をやっていた経験から、ドイツサッカーのレベルがどの程度かある程度は分かっていました。『たぶん即戦力として働けるぞ』という自信はありました」と語っています。
今後の展望
奥抜侃志の成功は、個人分析と選手の努力が結びついた結果です。今後の活躍が期待されます。