山本麻衣の挑戦:163cmの司令塔がWNBAで経験した洗礼と成長
163cmの司令塔・山本麻衣がWNBAダラス・ウィングスのトレーニングキャンプで経験した試練と成長の物語。

山本麻衣のWNBA挑戦
この春、WNBAダラス・ウィングスのトレーニングキャンプに参加したトヨタ自動車アンテロープスの山本麻衣(25歳)。惜しくも契約を勝ち取ることはできなかったが、彼女の挑戦はまだ終わっていない。小柄な163cmの司令塔がアメリカで浴びた洗礼とは何だったのか?
トレーニングキャンプでの試練
アメリカ時間5月2日、ダラス・ウィングスのトレーニングキャンプに参加していた山本麻衣は、プレシーズン試合初戦のラスベガス・エーシズ戦で早速WNBAの洗礼を受けた。最初の3クォーターは出番がなく、第4Q半ばになってようやく出番が回ってきたが、わずか3分弱の間に立て続けにターンオーバーを3本してしまった。
反省と課題
山本はその試合後、短い時間で3つもターンオーバーしたことを大きな課題として反省した。「手の長さだったり、反応の速さだったりというのは日本人と違う部分なので、そこは慣れていかなきゃいけないですね」と語った。
大神雄子の視点
トヨタ自動車アンテロープスのHCで、自身も日本人2人目のWNBA選手だった大神雄子は、山本のプレーを見て自身の経験を思い出した。「私もあったんですけど、なんか微妙な間合いと手の出方が……。反応が速いのか、通るかなと思ったんだけど、その時には相手はもう飛んでいて、デフレクションされちゃうケースがある。これって本当にやっていかないとわかんないと思うんですよね」と語った。
信頼の証
大神は、ターンオーバーというネガティブなことより、少ないシュートチャンスで得意の3ポイントを打ち、その1本を確実に決めたことを称賛した。「基本的にこういうキャンプって、ボールをもらえないのが普通。それが、彼女からボールを回して、最後にまた彼女に戻ってきたっていうのは、チームの中で信頼を勝ち得ているということなのかなって。そこが象徴的でしたね」と強調した。
今後の展望
山本麻衣は今後もアメリカでのプレーを模索していくようだ。彼女の挑戦はまだ始まったばかりであり、今後の成長が期待される。