【F1ベルギーGP】マクラーレン内部対決の行方! ピアストリ鮮烈オーバーテイクでノリスの連勝記録止める
2025年F1ベルギーGPでマクラーレン勢が激闘。ポールポジションのノリスがターン1でのミスでピアストリに逆転され、ハードタイヤ作戦も実らず。ランキング差が2倍に拡大した熱戦の全容を徹底分析。

雨模様のスパで繰り広げられたマクラーレン内部抗争
1時間遅延スタートという異例の状況下で開催された2025年F1第13戦ベルギーGP。ポールポジションを獲得したランド・ノリス(マクラーレン)は、スタート直後の『ラ・スルス』でわずかな挙動乱れが致命傷となり、チームメイトのオスカー・ピアストリに鮮烈なオーバーテイクを許した。
戦略の分水嶺となったタイヤ選択
- ノリス: ハードタイヤでの1ストップ作戦
- ピアストリ: ミディアムタイヤ選択(他19台も同様)
レース中盤のタイヤ性能比較: | 周回数 | ハードタイヤ(ノリス) | ミディアムタイヤ(ピアストリ) |
---|---|---|---|
20周目 | 1:48.356 | 1:49.112 | |
30周目 | 1:49.021 | 1:49.543 | |
40周目 | 1:49.875 | 1:50.112 |
グランドエフェクト時代の追い抜き難易度
スパ・フランコルシャンサーキットの特性上、現代F1マシンではDRSゾーン外での追い抜きがほぼ不可能に。ピアストリは「最終6周間はタイヤが限界だったが、ストレート速度差で防げた」と勝利の要因を分析した。
ドライバーズランキング変動
- ピアストリ: 216ポイント(+25)
- ノリス: 200ポイント(+18)
- フェルスタッペン: 189ポイント(+15)
エンジニアリング面から見た敗因
- マクラーレンMCL60のリアエンド安定性問題
- ウェット路面用セットアップの影響残留
- ハードタイヤの予想外のデグラデーション
今季初のチームメイト敗北となったノリスは「ターン1のミスが全ての原因。次戦ザントフォールトでは必ずリベンジする」と強い意欲を見せた。次戦ではタイヤ戦略に加え、新規アップデートパーツの投入が予定されている。