ピアストリ、プロストの賞賛に感激!F1チャンピオンとの共通点と進化したレース戦略
マクラーレンのオスカー・ピアストリが、F1レジェンドのアラン・プロストから賞賛を受け、その感想と現代F1の進化について語った。

ピアストリ、プロストの賞賛に感激
2025年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、4度のF1チャンピオンであるアラン・プロストがマクラーレンMP4/2BとMP4/4をドライブ。その際、今季のF1でランキング首位を走るオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を賞賛した。
ピアストリはこの賞賛について、「本当に素晴らしいことだ」と感激した。プロストとピアストリは、かつてアルピーヌで共に働いた経験があり、プロストはアドバイザー兼社外取締役を務め、ピアストリは同チームのジュニアアカデミーに所属していた。
プロストとの共通点
プロストはピアストリについて、自分と似た特徴を持ったドライバーだと語り、特にその振る舞いを賞賛した。「彼の振る舞いが好きだ。オーバーテイクのタイミングを考え、少し賢く振る舞うところは、私にも少し似ているかもしれない」と述べた。
ピアストリはこの発言について、「アランからそう言われるのは、本当にクールだ。何人かの人から、彼と比較されたことがあるし、僕もそう思うところもある」と語った。
現代F1の進化
しかし、ピアストリはプロストの時代と現代のF1ではアプローチの実践方法が大きく変わったと感じている。「昔は信頼性に対する懸念がはるかに大きく、ドライバーに起因する信頼性の問題も多かった。だから、ある意味では違うと思うけど、メンタリティは同じだ。一貫性を保つ必要があるんだからね」と語った。
ピアストリは、勝利を目指す上でリスクをマネジメントすることが重要だと強調したが、ポイントのことを考えすぎないようにすることも有益だと語った。
チームメイトとの競争
ピアストリは今季のF1が夏休みを迎える段階で、チームメイトのランド・ノリスに9ポイント差をつけている。一時はピアストリが大きなリードを築き、今季のチャンピオン最有力のようにも見えたが、直近4レース中3レースでノリスが勝利したことにより、ふたりのポイント差がぐっと縮まった。
完走の重要性
近年のF1は、全車が完走するというのも珍しいことではなくなりつつある。これは、プロストがチャンピオンを獲った当時とは大きく異なる。プロストが最初にチャンピオンを獲得した1985年は、15戦中3戦がリタイア。これに対してチームメイトのニキ・ラウダは、14戦中なんと11戦でリタイアを強いられ、大きく差がついた。
ピアストリは、「1位と2位の違いなら7ポイントだが、レースを完走することができなければ、25ポイントか18ポイントの差がついてしまう可能性がある」と語り、完走の重要性を強調した。
メンタリティの共通点
「だからレースを完走し、一貫性を保ち、不必要なリスクを冒さないようにすることは、依然としてとても重要だ。その点は今も変わっていないと思う。でもその理由は、当時とはおそらくかなり異なっているだろう」とピアストリは語った。
「でもメンタリティはおそらくかなり似ていて、これまでそれがうまく機能してきたと言えると思う」と締めくくった。