【フェラーリ戦略】ルクレールが語る2025年コンストラクターズ2位争いの真意 風洞開発より優先すべきものとは
フェラーリのシャルル・ルクレールが2025年シーズン後半戦の戦略を解説。コンストラクターズ2位獲得と風洞開発時間のジレンマに迫り、2026年新規格を見据えたチームの優先順位を分析。

熾烈なランキング争いの構図
2025年F1シーズン中盤戦終了時点で、フェラーリはコンストラクターズランキング2位(260ポイント)をキープ。メルセデス(236ポイント)とレッドブル(194ポイント)との差はわずかで、今季最大の見どころのひとつとなっている。
開発リソース配分のジレンマ
- 2021年導入の空力開発制限: ランキング上位チームほど風洞実験時間が減少(1位:70% ~ 10位:115%)
- 2026年新規格対応: マシン設計の根本的変更が必要なため、全チームが開発リソースの最適配分に苦心
- 戦略的選択: 今季の成績維持 vs 来季開発のためのリソース温存
ルクレールの戦略的思考
優先順位の明確化
「コース上での結果が最優先。風洞時間の確保はその次です」
ハンガリーGPでの発言から読み解くフェラーリの基本方針:
- 即時のレース結果を最重視
- コンストラクターズ2位獲得でチーム勢向上昇
- 得られたデータを2026年マシン開発に活用
マクラーレン優位説の分析
- 現在のパフォーマンス差: マクラーレン(559ポイント)に対し300ポイント差
- サーキット特性:
- 高速コーナー: マクラーレンが圧倒的
- 低速セクション: フェラーリ・メルセデスが追撃可能
- ストレート速度: レッドブルが依然強み
2026年を見据えた戦略
開発リソース獲得シナリオ
順位 | 風洞時間 | CFD制限 | メリット |
---|---|---|---|
2位 | 80% | 85% | 現行マシン改良可能 |
3位 | 85% | 90% | 次期マシン開発有利 |
ルクレールの決意表明
「最終戦まで戦略的なポイント争いを続ける中で、チームとしての総合力を高めたい。2位獲得は単なる通過点で、究極の目標は再びチャンピオン争いできるマシンの開発です」
今後の見どころ
- 9月イタリアGPでのホーム戦パフォーマンス
- サインズ・ベッソーとのドライバー連携強化
- 2026年マシン開発開始時期の判断