【ソフトバンク新星】岩井俊介が描く二刀流の軌跡 160キロ直球とムードメーカーで1軍昇格へ
ソフトバンク2年目の右腕・岩井俊介がブルペン盛り上げ役と球速向上の二刀流で躍進。スイーツ制限に耐えながら目指す165キロへの道程と、テレビ越しの憧れだった1軍マウンド制覇への熱き挑戦を追う。

ブルペンの笑顔革命
ソフトバンク2軍ブルペンに響き渡る笑い声の中心に立つ岩井俊介(24)。「投手陣のエンターテイナー」として知られる右腕は、上茶谷大河投手との大喜利バトルでチームメイトの緊張を解きほぐす。練習中に突然始まる即興コントは、新加入の上沢直之・浜口遥大両投手をも巻き込み、異例の「ブルペンお笑いユニット」を形成している。
球速進化論
「数字は嘘をつかない」
現在最速156キロの右腕が挑むのは3段階進化プログラム:
- 大宜見諒S&Cコーチ監修の爆発力トレーニング
- 20kgバーを使った垂直跳び測定(反動利用能力向上)
- 投球動作解析AIによるフォーム最適化
「体が軽くなるほど腕の振りが鋭くなる」と語る岩井は、大学時代の89kg復帰を目指し、7月から糖質制限を敢行。大好きなカスタードプリンとの別れを乗り越え、代用としてプロテインドリンクを自作するなど工夫を凝らす。
1軍マウンドへの情熱
「テレビの中の世界」と形容する1軍戦で22試合の登板経験を持つ岩井。ベンチで憧れの先輩選手と肩を並べる度に感じる高揚感を、マウンド上では「捕手のミットだけを見つめる集中力」に変換する。
注目の武器:
- ツーシーム風に変化する縦スライダー
- 打者目線を狂わせるノーステップクイック
- ピンチで発動する「笑顔からの切り替え術」
未来予想図
2028年目標の165キロ到達へ向け、岩井は「筋肉の弾性」と「関節可動域」の両立を追求中。冬季には米国でのトレーニングキャンプ参加も計画している。ブルペンのムードメーカーが、やがてクライマックスシリーズのヒーローになる日が来るかもしれない。