長嶋茂雄の背番号20に込めた期待:定岡正二のプロ野球人生
長嶋茂雄監督が定岡正二に背番号20を託した思いと、定岡のプロ野球人生を振り返る。

長嶋茂雄の背番号20に込めた期待
1975年1月、多摩川キャンプの初日。長嶋茂雄監督はルーキーの定岡正二に声をかけました。長嶋監督は1974年のドラフトで1位指名した定岡に背番号20を与え、将来の20勝を期待しました。
甲子園のアイドルからプロ野球へ
定岡は鹿児島実で甲子園のアイドルとなり、鳴り物入りで巨人軍に入団。多摩川での自主トレには2万人のファンが詰めかけたという伝説が残っています。
プロでの苦悩と成長
しかし、プロでの活躍はすぐには訪れませんでした。長嶋監督の下で主に2軍で過ごし、1軍での初勝利は6年目の1980年6月5日の中日戦でした。
長嶋監督の言葉
初勝利の後、長嶋監督は「次だ、次が大事なんだぞ」と一言だけ言いました。この言葉は、1勝で満足せず、さらなる成長を求める長嶋監督の思いでした。
定岡の引退
1985年、近鉄へのトレードを通告された定岡はこれを拒否し、29歳の若さで引退しました。通算215試合に登板し、51勝42敗3セーブ、防御率3.83の成績を残しました。
長嶋監督の思い
長嶋監督が定岡に背番号20を託した思いは、20勝を達成することでした。定岡はその思いを胸に、プロ野球人生を歩みました。