朝乃山、横綱戦への執念燃やす!名古屋場所で見せた不屈の復活劇【大相撲レポート】
左膝重傷から奇跡の復活を遂げた朝乃山が、横綱・大ノ里との対戦を熱望。名古屋場所での稽古で関取相手に15勝3敗の好成績を残し、幕内復帰へ確かな手応えを語った。

圧巻の稽古成績で存在感
高砂部屋で4日に行われた合同稽古で、西幕下筆頭の朝乃山(31)が王鵬(大嶽部屋)と豪ノ山(武隈部屋)を相手に18番取り、15勝3敗の好成績をマーク。特に豪ノ山戦では土俵際での粘り勝ちが光り、「本場所でも通用する相撲」(関係者)と高評価を得た。
稽古のポイント
- 豪ノ山との5番取り:馬力ある押し相撲に耐える防御力
- 王鵬戦での2勝:左差しを活かした速攻パターン
- 膝の状態:全治困難と言われた左膝に違和感なし
「普段接しないタイプの力士と組めて勉強になった。特に豪ノ山関の圧力は本場所さながら」(朝乃山談)
復活への軌跡
時期 | 出来事 | 成績 |
---|---|---|
2023年7月 | 左膝前十字靭帯断裂 | 手術・療養 |
2024年3月 | 三段目復帰 | 7戦全勝 |
2024年5月 | 夏場所(西幕下14枚目) | 6勝1敗 |
2024年7月 | 名古屋場所前稽古 | 15勝3敗 |
リハビリ秘話では「毎日3時間の可動域訓練」と「水中歩行メニュー」を継続。31歳での大ケガ明けながら、「年齢より若い身体年齢」(主治医)を維持している。
横綱戦への熱意
大ノ里との因縁に触れつつ、「北陸同士の対決は特別な熱量がある」とコメント。過去2回の稽古対戦では互角の勝負だったが、「本場所で真剣勝負したい」と闘志を燃やした。
次場所の十両復帰目前となる中、関係者は「彼の相撲は怪我前より精度が増している。精神力の成長が大きい」と期待を寄せている。