琴勝峰、新横綱大の里をぶん投げて初金星!名古屋場所で首位キープ【大相撲】
琴勝峰が新横綱大の里をぶん投げ、初金星を獲得。名古屋場所で首位をキープし、優勝争いに躍進。

琴勝峰、新横綱大の里をぶん投げて初金星
2025年7月25日、大相撲名古屋場所13日目がIGアリーナで開催され、平幕の琴勝峰(25)=佐渡ケ嶽=が新横綱大の里(25)=二所ノ関=を上手投げで破り、初金星を獲得しました。これにより、琴勝峰は2敗で首位を守り、優勝争いに大きな一歩を踏み出しました。
大の里、4敗目で優勝絶望
新横綱大の里は4敗目を喫し、3場所連続制覇と新横綱優勝が絶望的となりました。昭和以降の新横綱では単独最多となる4個目の金星配給となり、トップとの差が2つに広がりました。
琴勝峰の冷静な勝利
場内がどよめき、座布団が乱舞する中、琴勝峰は45本の懸賞金の束を受け取り、冷静さを保ちました。大の里を上手投げで土俵下まで転がし、初金星を獲得。優勝争いのトップを守る自己最多タイの11勝目を挙げました。
琴勝峰のコメント
「せっかくのチャンスなので、張り切っていった。一日一日、ギリギリで必死のところでやってます」と琴勝峰は語りました。立ち合い負けせず、左の上手で前まわしを引き、相手得意の右差しを許しても、構うことなくぶん投げました。
師匠の分析
師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は、「下がると、『またけがをする』という思いがある。だから、攻める相撲が取れている」と分析しました。先場所と今場所前に痛めた右太ももにテーピングが巻かれている中、琴勝峰は前へ出る相撲を取りました。
家族の支え
支度部屋では冷静な対応に終始した琴勝峰。場所中の家族とのやり取りの質問に「ないです」と答えたが、最高の後押しとなっている1歳の愛息を思い出し、一瞬だけ父親の顔になりました。「ビデオ通話で長男に顔を見せています。気が向いた時に」と語り、少しだけリラックスしてまた集中しました。
今後の展望
琴勝峰は2年半前の忘れ物を取りにいくように、優勝に向けてさらに力を発揮することが期待されています。