【ラグビー】BL東京の2連覇を支えたブラックアダーHCのリーダーシップとチームの覚悟
BL東京がリーグワン初の2連覇を達成。ブラックアダーHCのリーダーシップとチームの覚悟が勝利の鍵となった。

ブラックアダーHCのリーダーシップ
東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)がリーグワン初の2連覇を達成した。2季ぶり優勝を狙ったクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ)に18-13で勝利し、前身のトップリーグを含めて7度目の頂点に立った。
チームの信念と向き合う姿勢
白髪白ひげがトレードマークのBL東京トッド・ブラックアダー・ヘッドコーチ(HC、53)が国立で3度舞った。リーグワン初の連覇を「チームでやることの信念、向き合う姿勢も、素晴らしい状態で今日までこられた」とかみしめた。
新しい血を求めたチーム改革
6年前の19年夏に来日したブラックアダーHCは、現役時代はニュージーランド代表「オールブラックス」で12試合出場し、主将も担った。イングランドのバースでHCを務めていた同年春、BL東京との初の電話会議が始まりだった。
リーダーシップの育成と勝つ文化
BL東京は「新しい血を入れる必要がある」と考え、16~17年シーズンから9位、6位、11位と低迷していた。自信に欠けた集団は競り負けが目立ち、東芝の経営危機による採用への影響も相まった。過去のHCは全てが生え抜きだったが、ブラックアダーHCは新しい風を吹き込んだ。
チームの一体感と意思疎通
練習場近くのカフェで選手同士がコーヒー片手に語らい、毎週のMVP創設で一体感を育む。愚直な男たちが徐々に意思疎通を密にし、王者として迎えた今季は、ブラックアダーHCのリーダーシップが光った。
未来を見据えた勝利
試合後は相手との力関係は度外視し、勝利の喜びを最初に共有した。日本代表FB松永は「1つの勝ちを誇らしく思ってくれる」と信頼し、来季も続投の名将は「どんな試合でも、自分たちには新たに学ぶことが必ずある」と未来を見た。
王者の強さとチームの絆
BL東京は強く、互いを思う集団であり続ける。ブラックアダーHCのリーダーシップとチームの覚悟が、リーグワン初の2連覇を支えた。【松本航】