大相撲Vパレードカーの未来:トヨタと相撲協会の新たな連携
大相撲のVパレードカー使用に関するトヨタと相撲協会の協議と、その背後にある深い関係性について詳しく解説。

大相撲Vパレードカーの使用に「待った」?
大相撲の幕内優勝力士が千秋楽のパレードで乗車するトヨタのセンチュリーSUVのオープンカーの継続使用に「待った」がかかった。12日の愛知・豊田市内でのトヨタの株主総会で、豊田章男会長(69)が株主からの質疑応答に対応。その中で日本相撲協会を退職した白鵬翔さん(40)をバックアップすることについて聞かれ、回答の流れの中でセンチュリーの提供について1度、引き取ることを示唆していた。
トヨタと相撲協会の協議
16日までに日刊スポーツの取材に応じたトヨタ広報部は「センチュリーの提供については今後、日本相撲協会と協議してまいります」とコメントし、現状で継続の可否については明言しなかった。
センチュリーの特別仕様
現在のセンチュリーは昨年1月の初場所から使用。当時宮城野親方だった白鵬さんが豊田会長と親交が深いことからベンツ、アウディなど海外メーカーから切り替わった。「世界に1台だけ」(豊田会長)という特注車で値段は2500万円超。色も海外メーカーで黒色だったが、相撲界と国産メーカーの連携だけに、白星を連想させる白となった。2人の関係性の深さから実現した唯一無二のVパレードカーだった。
白鵬さんの新たな活動
協会を退職した白鵬さんは「世界相撲グランドスラム」構想を打ち出しており、トヨタ率いる豊田会長がスポンサー候補に挙がっていた。アマチュア相撲を統括する日本相撲連盟会長にも14日付で就任。今後も歩調を合わせて活動していく流れとなっている。
名古屋場所でのパレード
5月の夏場所でも2場所連続4度目の優勝で新横綱昇進を決めた大の里が同乗。トヨタのお膝元である7月の名古屋場所で優勝力士がパレードで乗る車はどうなるか-。今後の展開に注目が集まっている。