若元春、右四つの新境地に挑戦 左四つとの融合で目指す相撲の進化
左四つを武器とする若元春が右四つの習得に挑戦。荒汐親方の指導のもと、新たな相撲スタイルの構築と技術の幅広げに取り組む様子をリポート。

右四つ習得への挑戦
若元春(荒汐部屋)は7月8日、名古屋場所を控えた稽古場で右四つの動作確認を実施。左四つを基盤としながらも、新たな武器獲得に向け師匠・荒汐親方(元蒼国来)から直接指導を受けた。
技術融合の重要性
「現代相撲では多様な組み手への対応が必須」と荒汐親方。若元春は右四つ習得について「右利きが左手で箸を使うような難しさ」と表現しつつも、
- 組み手の選択肢拡大
- 左四つへの移行戦略
- 体幹バランスの強化 といった具体的な目標を掲げた。
稽古の具体的内容
- 足運びの反復練習:右四つに特化したステップワーク
- 体勢変換ドリル:右四つから左四つへのシームレスな移行
- 実践形式のスパーリング:異なる組み手への即時対応訓練
今場所への意気込み
「右四つの習得は長期プロジェクト」としつつ、名古屋場所では「左四つを基盤に、状況に応じた柔軟な相撲」を展開する方針。稽古仲間からは「右四つの動きに冴えが出てきた」との評価も。
専門家の分析
大相撲評論家・山田隆氏は「右四つ習得が成功すれば、突き押し相撲との組み合わせで新たな戦術が生まれる可能性」と将来性に期待を寄せる。