豊昇龍、名古屋場所に向けて出稽古漬けの1週間!モンゴル登山で心身リフレッシュ
横綱豊昇龍が名古屋場所に向けて出稽古漬けの1週間を宣言。6月にはモンゴルで登山し、心身をリフレッシュさせた。

大相撲の横綱豊昇龍(26=立浪)が、名古屋場所(13日初日、IGアリーナ)に向けて、推定1週間の出稽古漬けを宣言した。2日、名古屋市の部屋で四股、すり足、てっぽうなどの基礎運動と若い衆に胸を出すなどして稽古。その後、報道陣に「明日から出稽古と思ってる。行き先はまだ決めてない。(関取衆が)集まるところに。明日からずっと、部屋にはいないと思う」と語った。
これまでは本場所初日の、少なくとも4日前まではみっちりと相撲を取る稽古を行ってきた豊昇龍。今場所前も同様なら、少なくとも9日まで1週間は、出稽古で仕上げていくことになりそうだ。
新横綱の大の里が話題を集める今場所。1月の初場所後に昇進した豊昇龍としては、横綱としての初優勝を、後輩横綱に先を越されたくない思いがないわけはない。言葉にこそしなかったが、この日の稽古では、若い衆に「立ち合いの当たりに力が入ってない。ケガするぞ」や「言われてすぐにはできないけど、やろうとしないとダメ」などと、随所に愛情のにじむアドバイスを送った。
横綱2場所目の先場所、横綱として初の皆勤で12勝の優勝次点という好成績を残したことで、自信を取り戻し、風格も漂い始めた。「昨日もちょっと、幕下に胸を出して、軽く相撲を取って状態を見たけど、なかなかいいんじゃないかな、今場所は。体の張りも出てきた感じがする」と、すでに順調に仕上がってきている手応えを口にした。
6月は本場所も巡業もないとあって、出身のモンゴルに帰省した。体を休めたことと「まあ、登ったのは登った」と、詳細は明かさなかったが登山をして、大自然に身を置いて心身をリフレッシュさせたことを明かした。山の名前や登山に要した時間をたずねられても「以上」と、いたずらっぽく笑ってけむに巻いた。
先場所は千秋楽に、全勝だった大の里に土をつけ、先輩横綱としての貫禄を示した。それでも「終わったことは、終わったこと。あまり気にしていない。次の場所が始まるから、そこに集中するだけ。人ってね、終わったことを引きずると前に進まないから」と、哲学的な言葉も用いながら、身上とする過去は振り返らないスタイルは、好成績でも継続する考えを強調した。心身ともに、すでに充実しているが、今後は出稽古でさらに状態を高め、2年前に優勝した名古屋場所で、再び主役になるつもりだ。