大関経験者で西幕下筆頭の朝乃山（31）＝高砂＝が4日、愛知県海部郡の部屋で稽古を行いました。出稽古に訪れた幕内王鵬（大嶽）と豪ノ山（武隅）らと18番取り、15勝3敗という好成績を収めました。特に、幕内復帰を目指す中で、横綱大の里との初対戦への強い意欲を口にしました。

幕下相手に8連勝後、王鵬に2勝3敗、豪ノ山に5勝を記録。豪ノ山との立ち合いでは、土俵際に追い込まれながらも左足で耐え、寄り戻すなど、昨年の名古屋場所で前十字靱帯を断裂した左膝の影響を感じさせない強さを見せました。

「押されて土俵際で残れたのは、本場所でもあると思うので良かった」と朝乃山はうなずきました。十両復帰は目前ですが、幕内への思いを「早く戻りたい。横綱とやりたい」と語りました。

大の里とは24年1月の稽古や巡業で計2回胸を合わせたという朝乃山。横綱への期待も高かった31歳は「左足の怖さはなくしていきたい」と初日を見据えていました。