琴勝峰の初優勝!名古屋場所で歴史的瞬間を刻む
琴勝峰が名古屋場所で初優勝を果たし、歴史に名を刻んだ瞬間を詳しく紹介。

琴勝峰の初優勝
2025年7月27日、IGアリーナで行われた大相撲名古屋場所の千秋楽で、東前頭15枚目の琴勝峰(25)が13勝2敗の成績で初優勝を飾りました。この勝利により、琴勝峰はIGアリーナ初代覇者として歴史に名を刻みました。
試合のハイライト
琴勝峰は東前頭筆頭の安青錦(21)を突き落とし、昨年春場所の尊富士以来となる史上38回目(37人目)の平幕優勝を達成しました。試合では、体当たりの立ち合いから両腕で突き放し、前に出る攻撃が決まりました。安青錦も左足を前に出して必死に踏ん張りましたが、地面にめり込むように倒れました。
琴勝峰のパワーアップ
11日目に隆の勝を電車道で寄り切ってから、琴勝峰の馬力が確実にパワーアップしました。体幹が強く、足腰のいい安青錦が簡単に前のめりに落ちるほどの威力を見せつけました。この勝利は単なる平幕優勝ではなく、2横綱(豊昇龍は途中休場)がそろい、実力のある三役陣が火花を散らした名古屋場所での価値ある優勝でした。
佐渡ケ嶽部屋の三段構え
琴勝峰のパワーアップの要因として、弟・琴栄峰の存在が挙げられます。のんびり屋の尻に火が付き、琴勝峰の初優勝は大関・琴桜への強烈なカンフル剤にもなりました。まさに佐渡ケ嶽部屋の三段構えといえるでしょう。これで琴桜が燃えないようでは、名誉あるしこ名を返上すべきです。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)