フェルスタッペン、スペインGPでのラッセル接触を反省「間違った動きだった」

フェルスタッペンがスペインGPでのラッセルとの接触を反省し、自身の非を認めた。セーフティカー解除後の動きがフラストレーションを引き起こしたと語った。

レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1スペインGP決勝から一夜明けた6月2日、自身のインスタグラムを更新し、メルセデスのジョージ・ラッセルとの接触について「間違った、あってはならない動きだった」と非を認めた。

フェルスタッペンはスペインGPの61周目、ターン5の入り口でラッセルに進路を譲ろうとしたかに見えた直後に急加速し、ラッセルに体当たりするような格好になった。これにより10秒のタイム加算ペナルティを受けたため、最終的に10位となった。

この一件は、セーフティカー解除直後の動きに起因していた。レース終盤にセーフティカーが出動したタイミングで、ほぼ全車がタイヤを交換。多くがソフトタイヤを履いたものの、レッドブルはフェルスタッペンに、新品のハードタイヤを履かせた。

しかしハードタイヤのパフォーマンスはソフトタイヤと比べて明らかに劣っており、SC解除後のリスタート直後、メインストレートでフェラーリのシャルル・ルクレールに抜かれ、ターン1ではラッセルに攻められた。フェルスタッペンはラッセルの攻撃を封じたが、この時コース外を通っており、ペナルティが科されることを危惧したチームは、フェルスタッペンにラッセルにポジションを譲るよう指示した。

フェルスタッペンはこの指示に納得できず、前述のような体当たりに繋がる動きに出てしまったのだ。しかもフェルスタッペンはこれにより、タイム加算ペナルティだけでなく、ペナルティポイント3も加点されてしまった。これでフェルスタッペンは、出場停止まであと1ポイントと王手がかかってしまった。

レース直後にフェルスタッペンは「あれが問題なのか?」と語るなど、自分は間違っていないという姿勢だったが、一夜明けて一転、自分の非を認めた格好だ。

「バルセロナでは、セーフティカーが出るまではエキサイティングな戦略で、良いレースができた」とフェルスタッペンはインスタグラムの投稿で語った。

「最後のタイヤ選択と、セーフティカー解除後のいくつかの動きが、僕にフラストレーションを募らせ、間違った、そしてあってはならない動きに繋がってしまった」

「僕は常に、チームのために全力を尽くしているから、感情が高ぶることもある。一緒に勝つこともあれば、一緒に負けることもある。またモントリオールで会おう」

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