F1ドライバーへの誹謗中傷問題

F1は、角田裕毅とジャック・ドゥーハンがソーシャルメディア上で受けた有害なコメントに対して強く非難し、オンライン上の誹謗中傷を抑制するためのさらなる措置を講じるよう、ソーシャルメディアプラットフォームに要請しました。

事件の背景

先週末のエミリア・ロマーニャGPでは、ドゥーハンの父親であるミック・ドゥーハンがコラピントの予選クラッシュを揶揄したとするインスタグラムのストーリーがアルゼンチンのメディアによって本物だと報じられ、罵詈雑言の嵐が吹き荒れました。また、金曜日のフリー走行では角田裕毅が進路妨害を受けた際に抗議するようなジェスチャーをしたことがきっかけで、一部のアルゼンチンファンから人種差別的な内容を含む誹謗中傷を浴びせられました。

F1とFIAの対応

こうした事態を受けて、アルピーヌとFIAはファンにすべてのライバルを尊重するよう呼びかけ、コラピントもサポーターに落ち着くよう促しました。F1の統括団体であるFIAは最近、オンライン上の誹謗中傷に取り組むキャンペーンを開始し、取り組みを強化しています。

ソーシャルメディアプラットフォームの役割

F1はmotorsport.comに出した声明の中で「オンライン上で、あるいは他のいかなる形であれ、誰も罵倒の対象になってはならない」と述べています。また、X（旧ツイッター）や、インスタグラムとフェイスブックを運営するメタ社など、ソーシャルメディア最大のプラットフォームのいくつかは、ここ数ヵ月でグローバルなコンテンツモデレーション活動を強化しています。

ドライバーの声

マクラーレンのドライバー、ランド・ノリスはイモラで、最近ソーシャルメディアの使用を控えていると語りました。「以前ほどスマホを見なくなったので楽しいよ」「僕の考えだけど、ソーシャルメディアは自分の時間とエネルギーの無駄遣いだと思うし、必要ないんだ」と述べています。

今後の展望

F1は緊密なコミュニティであり、こうした行為を非難し、ソーシャルメディアプラットフォームの悪用を集団でブロックし報告するためにスポーツ全体で引き続き取り組んでいくことを強調しています。